ジャニーズWESTファンになること
突然ですが菊池風磨くんの話をします。
他担のため少ない情報でものを言う事をお許し願いたい。
風磨くんの2016年のソロコンサート、彼が掲げていたテーマは「Sexy Zoneになること」だったそうです。
デビュー5年目の、しかもソロコンサートにおけるテーマがSexy Zoneになること。
私のような外野からすれば、彼は2011年のデビュー発表からすでに立派なSexy Zoneの一員でした。
なぜそのタイミングで…
そして、風磨くんがメインで演出を担当した今年のライブ。
「Sexy Zoneになること」の意味を少しでも知りたくて大阪城ホールへ行ってきました。
彼ら5人、この5年間のあいだずっとどんな風にSexy Zoneの名を背負えばいいのか模索していたのかもしれません。
風磨くんだけじゃなくて、5人全員が、やっとこれからSexy Zoneになっていくのかなって。
Sexy Zoneとしてデビューした瞬間、夢から押し戻された彼らが自分たちの手でSexy Zoneを作り上げていく。
そんな風に感じたコンサートでした。
このままじゃただのSTAGE感想ブログになってしまう。
本題へ入ります。
私が流星くんに"担降り"したのは、2014年8月18日でした。
現場から離れていた私はノリと勢いで、彼のお誕生日にお祝い気分でストンッと降りたんです。
とは言え、その頃は私生活がバタバタしていたため完全なる茶の間として2年弱過ごしたわけです。
その間に出向いた現場は握手会@インテックスと2014夏松竹のみでした。
基本的にツイ廃の私ですがこのアカウントはほぼ稼働していませんでした。
2015年とかたぶん死んでました。
フォロー外さずにいて下さった皆様には感謝です。
一度現場を離れていた私が久しぶりに流星くんを見たい!!と思って出向いたのがラッキィィィィィィィ7でした。
そこで流星くん熱、ジャニーズWEST熱が再燃、ジャニヲタとして生き返るきっかけとなりました。
そして2016年3月25日からの約1年間、私が行ってきた作業は「ジャニーズWESTファンになること」でした。
今まで買わずに放置していたシングル、アルバム、ライブDVD等々を買い揃えました。
見ていなかったドラマを少しずつ消化しました。
番組へ感想を送ったり、雑誌のアンケートに答えたり。
とてもとても微々たるものですが。
あなた達のファンがここにいます。
あなた達のCDは需要があります。
あなた達のライブに行きたい人がたくさんいます。
こういう一人一人の主張が重なって、彼らの夢の可能性をちょっとでも広げられればいい。
彼らの夢にほんの少しだけ、指先だけでも触れることができればいい。
そんな気持ちで過ごしてきた1年間でした。
そういった小さな作業の積み重ね、ワクワク学校、ドームライブ、なうぇすとツアーを経た今、自分のジャニヲタ年表を書くなら2017年5月現在の私は完全に「ジャニーズWESTファン」です。
降りた瞬間からジャニーズWESTファンになったわけじゃなかったんです。
そもそもスタートラインとして彼らの歴史を知らない上に、降りてからの2年間彼らのことを詳しく知ろうともしていなかったのですから。
風磨くんが「Sexy Zoneになる」という目標を掲げたように、私にも「ジャニーズWESTファンになる」という目標とこれらのプロセスが必要でした。
アイドルとファンの関係性は表裏一体です。
ファンがアイドルを大切にすれば、アイドルもファンを大切にしてくれます。逆も然り。
とはいえ私たちにとってアイドルは遠い存在です。
私たちにとって信じられるものといえば、彼らから発信される言葉だけなんです。
嘘八百でも建前でも何でも良いんです。
彼らから発された言葉だけが私たちにとって意味を為すのです。
となると、節目節目でグループの指針に関して私たちの欲しい言葉を投げかけてくれるスポークスマン的な存在はとても重要です。
ジャニーズWESTはそれが絶妙に上手なんです。
そして言葉に行動が伴うから強いんです。
だから離れられないんです。
綺麗事でも良いから、これからも私たちの欲しい言葉を頂戴ね。
そうすれば、私たちは迷わず信じてどこまでもついていけるよ。
こんなに好きを更新できる担当に出会えたし、
こんなに苦しいほど愛しく思えるグループに出会えたし、
こんなに終わって欲しくないツアーにも出会えた。
生きてて良かった〜〜〜!
わたしジャニーズWESTが好きだ〜〜〜〜〜!
12月のドームライブから5ヶ月間、メンバーも、関西Jr.の子達も、スタッフの皆々様も、ファンも、みんなみんなお疲れ様でした!
完走おめでとう!ありがとう!
次のステージへ向けて、明日からまたアップ始めましょ♡
もし僕らが、ジャニーズWESTでなかったら
おはようございます。
帰りの新幹線が暇なので、2017年一発目のブログ。
活発にaskをやってた頃、「ジャニーズWESTで映画なり舞台なりドラマなり考える場合の細かい設定をお願いします」という質問を頂いてました。それを考えてた時のプロットを再考したもの。
タイトルでお察しの方もいらっしゃるかもしれませんが、そうです。以前嵐がやっていたau CMの「もし僕らが、嵐でなかったら」シリーズのパクリです。
auのCMはどれも好きでしたが、中でもこのシリーズは特別でした。
そこで、もしジャニーズWESTの7人であのCMをやるならこんな設定がいいな〜っていう独り言。
重岡大毅(24)
地元の銀行に勤める銀行マン2年目。営業部。
担当地区のお家を訪問するたびに、その愛嬌の良さから「しげちゃん」と親しまれ、お菓子やらお野菜やら果物やらいっぱい貰って帰ってくる。
屋根付きのちっこいバイクでぶーんって町を回るしげちゃん。
大阪の私大に通っていた頃から付き合っている同い年の彼女は就職を機に上京。
現在会う頻度は多くて月に1度、東京で新生活を楽しむ彼女にも薄々気づいていて、そろそろ潮時かなとぼんやり考えている。
「ね、次はいつ会える?」
「んー、3周目の週末とかなら行ける」
「…なんか、大毅元気なさそ」
「んなことないで、別に」
桐山照史(27)
保育士7年目。5歳児担当。
オレンジのエプロンがトレードマーク。
お腹のポケットにはブタさんのワッペンが貼ってある。
園児たちからも保護者からも人気が高く、園の職員達からは頼りにされる存在。
他学区の保育園に勤める1歳年下の彼女と交際中。
2人きりの時は彼女にべったり。
「あっくん、うちとおるとき、あっくんのクラスの子らより子供やで」
「ええねん。子供たちの前ではちゃんと先生やってるねんから」
「男の子生まれたらめっちゃ嫉妬しそうやな」
「んー、男の子嬉しいけど、想像したらちょっと妬ける」
中間淳太(29)
父親が経営する商社勤務、将来は会社を任されることになっている。
日本語・英語・中国語を操るトリリンガルで国内外問わず飛び回る日々。
3歳年下の許嫁と今年の秋に入籍予定。
挙式とハネムーンはハワイにて、新居には北区のタワーマンションを購入。
いつも優しく紳士的に彼女をリードするが、2人でゴルフのコースを回る時はいつも彼女に惨敗。
彼女はスポーツが得意ではない淳太くんが可愛くて仕方ない。
「淳太くん、スタイルが良いからウェアとっても似合うよ」
「悲しいフォローやめて」
「ねえねえ、つぎは一緒に乗馬習わへん?」
「ぜったいイヤ」
神山智洋(23)
芸大を卒業後、デザイン制作会社に就職。企業のHPや街中の看板制作に携わる。
多趣味で器用。休日はバンド仲間とギターを弾いたり、夜中の公園でダンスをしたり、手の凝った料理を家族や友人に振る舞ったりと忙しく過ごす。
芸大時代にバイト先の居酒屋で知り合った年下の彼女とはつい最近別れたばかりで、現在はフリーの生活を楽しんでいる。
周りからは頻繁にコンパに誘われ都合がつけば参加するが、今はあまり出会いを求めていないので終始盛り上げ役に徹する。二次会へは参加せず「じゃ!おつかれ!」と颯爽と去って行く。
「神山くんって前の彼女となんで別れたの?」
「いやー、彼女に対して、ちょっと過保護になりすぎたというか、世話しすぎたというか」
「女の子相手にもお母さんやっちゃうのね。でも君はいい旦那さんになると思うわ」
「はい!僕もそう思います!」
藤井流星(23)
高級アクセサリーブランドの心斎橋ショップ勤務。
見目麗しい容姿から彼目当てに女性客の数が急上昇中だが、本人は男性客相手の方が楽なのであまり女性相手に接客をしたがらない。
街を歩くとあらゆるスカウトから声をかけられるが、面倒なので読者モデルにはならない。
最近、年上彼女のマンションに転がり込んだ模様。
居心地は悪くないが、彼女がタバコ嫌いのためバルコニーでしか吸えないのがちょっとだけ不満。
「ただいまー、りゅうせー」
「…おかえり〜」
「ちょっと、ちゃんとお出迎えして。もう疲れて歩けない」
「しゃーないなー、はい、今日もお疲れさま(ぎゅー)」
濱田崇裕(28)
スポーツジムのインストラクター。一児のパパ。
5年前に幼なじみと結婚、もうすぐ4歳になる娘がいる。
ハイソサエティ向けの会員制ジムのため24時間体制だが、娘が生まれてからは日勤のシフトに変更した。
運動神経抜群で、週3回担当しているダンスのレッスン終了後、利用者からバク転やバク宙のリクエストを受けて披露する。
家では子煩悩な育メン。帰宅すると奥さんと娘にただいまのキスをする。
「ね〜パパ〜、わたしとママ、どっちのほうがすき〜??」
「わっ!おまえ!どこで覚えたんやそんなセリフ〜!そんなん2人とも大好きに決まってるやんか〜!なんやねんもう〜〜パパを困らせる悪いやつや〜!!!」
「パパくるしいおろして」
「いやや〜!離さへんぞ〜〜〜!」
小瀧望(20)
美容専門学校2年生。
目下国家試験に向けて猛勉強中。ストレスとプレッシャーで少し頬が痩けてきているため家族は少し心配している。
卒業後は中央区の美容室に就職が決まっている。
試験対策に追われる日々だが、密かな楽しみは行きつけのカフェで息抜きをすること。
そのカフェで働いている女性店員を冗談半分、本気半分で口説くのが日課となっている。
いつも軽くあしらわれるが、そんな対応も好きだったりする。
「いつになったら付き合ってくれるんですー?」
「冗談はいい加減にしてください」
「結構本気やねんけどな。試験終わったら真剣に告白するんで、ちゃんと考えてくださいね」
「はいはい、試験頑張ってくださいね」
独り言のわりに長い。
CMをくださーーーーーい!
参考までにどうぞ。
十字架を飛び越えた日
踏み絵(ふみえ)とは、江戸幕府が当時禁止していたキリスト教(カトリック教会)の信徒(キリシタン)を発見するために使用した絵である。本来、発見の手法自体は絵踏(えふみ)と呼ばれるが、手法そのものを踏み絵と呼ぶ場合も多い。
(Wikipediaより引用)
2016年12月24日
私は京セラドームのスタンド席にいた。
コンサート開始数分前。
客席は七色の光で埋め尽くされており、無数の光の波は彼らのデビュー曲「ええじゃないか」に合わせて揺れていた。
待ちに待ったドーム公演、初見の爆発的な熱量と活気でセットリストは進んでいった。
そして迎えたJr.時代メドレー。
2013年から関西Jr.を追いかけ始めた私にとって、正直この5曲のメドレーは昔の曲だ、知ってる、歌える、程度の印象だった。
しかし客席の反応は違っていた。
イントロが鳴るたびにどよめき、京セラドームは揺れた。
周りで泣き始める子たちも多かった。
私は泣けなかった。
もちろん気分は高揚していたし、大きな声で歌い全力で踊った。
でも泣けなかった。
このメドレーは踏み絵のようなものだと思った。
このメドレーで泣けない人間はこの先俺たちについてこれないぞ、と言われているような気がした。
寂しや悲しさやモヤモヤした不信感のようなものではなく、ただ単純に素朴に「あぁ、踏み入る隙がない」と思った。
今この瞬間泣いている子たちと、7人の間に、私の入り込む隙間が存在していないと思った。
入り込むべきでもないとも思った。
全てはタイミング。
私はこのメドレーを聴いて涙を流すにはまだ日が浅かった。
理由はストンと腑に落ちた。
グループに偏りはあるが、過去十数年間様々なジャニーズのコンサートを観てきた。
今回は中でも上位に食い込んでくるほど好きなコンサートだった。
緩急つきメリハリのあるセットリストと演出、ドーム用に新調された衣装もすべて素晴らしかった。
初日の夜、こんな楽しいコンサートがあと2回で終わるなんてもったいないという気持ちさえ抱いた。
終わって欲しくなかった。
永遠にイブとクリスマスをループしていたい、そんな気分だった。
ラストの3公演目が始まる直前、自分自身に願ったことがあった。
一瞬だけでいい、このコンサートで自分の中にこみ上げるものが生まれてほしかった。
息もできないような号泣じゃなくていい、自分の感情に火をつけるきっかけが欲しかった。
コンサートは順調に進んでいく。
曲を辿っていくごとに、終わって欲しくない気持ちが大きくなっていった。
寂しくて、終わって欲しくなくて、家になんか帰らずここにいるみんなでずっとこうして歓喜の渦の中にいたいと思った。
そしてコンサートが終わってしまう前になんとか、自分の感情が爆発するのを体験したかった。
最後の挨拶で、まず望が泣き始めた。
望の挨拶を聞いている流星くんの様子がおかしい。
流星くんは「泣きそうになっちゃったから空気変える」と笑った。
ドームは響き渡る楽しかったですか、という問いかけ。
4万5000人は全力で応じた。
私たちの声は一つの線となり流星くんの心臓を貫いた。
流星くんが、泣いている。
私たちの前では泣かないと思っていた流星くんが泣いた。
仕事で泣いたことないのに、泣きたくなかったなあ、と困ったように涙を流す流星くんを見て、私はようやく泣くことができた。
私の感情のスイッチを押したのは流星くんだった。
7番目の淳太くんが、「会場が大きくなっても、近い距離で同じ歩幅で進んでいきたい。誰も置いて行かない。遅れそうな人がいたら、きちんと手を引く」と言った。
私はこの瞬間、昨日のメドレーで泣けなかった自分が許されたような気持ちになった。
そして、あのメドレーを踏み絵だと感じてしまった自分と、泣けなかった自分を全て許せるような気がした。
知らないことは知らないままでいい、今から思い出を共有していこう。
そんなメッセージを受け取るコンサートだった。
私はこの日、十字架に掛けられたイエスキリストと十字架を胸に抱く聖母マリアを踏まずに飛び越えた。
目の前には7人の救世主が腕を広げて待っていた。
もう恐れるものはない。
あとは、ただ信じてついていくだけ。